Q&A
愛しき微生物、発酵（八甲）
目に見えない存在の力を信じ、すべてを託す。
暗がりの中で、静かに静かに呼吸し続けるその存在。
そこに、私たちは何をつなげていくのだろう。
私たちは何を紡いでいくのだろう。
Q1 発酵って何？
発酵の主人公は「微生物」
この微生物が出す酵素の働きによって、食材の成分を変化させて美味しくしてくれる、目には見えない生き物たちです。
種類はカビ（麹かび・チーズの青カビ・白カビ）、酵母（イーストはパンやワイン・日本酒）、細菌（乳酸菌、酢酸菌、納豆菌）。
食材にこれらの微生物が発生して新しい味「旨味」を生み出し、腐敗を防いで保存性が高くなる。これが発酵！
乳酸菌➕牛乳=ヨーグルト
酵母➕ぶどうジュース=ワイン
麹かび➕蒸し米=米麹
などなど。
Q2 発酵食品とは？
日本は世界一の発酵大国です！
古くから伝わる発酵食品がたくさんあります。
日本の発酵食品の歴史は奈良時代からと言われ、日本人の生活に深く根付いています。
日本酒 味噌、醤油、納豆などは、日本独特の食材や調味料です。
発酵食品は、日本中に、その土地と文化に合わせた様々な形で、それぞれの郷土の特色を持って作られ、発展し、受け継がれています。
発酵させることで腐敗を防ぎ、旨みや香りが増し、さらに腸内環境に有益な微生物を（善玉菌）をたくさん増やしてくれるのです。
Q3 腸内環境が良いとなぜ健康なの？
私たちの健康状態の鍵を握っているのが「腸内環境」
腸内環境が整っていないと悪玉菌が優勢になり、深刻な病気や体調不良、アレルギー症状、また心の病気にまで影響を及ぼすと言われています。
発酵食品を毎日摂り続けることによって、悪玉菌の活性を抑え、乳酸菌、ビフィズス菌などの善玉菌が腸内環境を良好な状態に保ちます。
善玉菌が増えると栄養吸収が良くなり、あらゆる症状が改善し、体調・精神状態が良くなるということです。
精神状態の安定には、腸と脳、体と心が密接な相互関係があることが明らかにされています。
それは命の宿った微生物の働きのおかげさまです。
Q4 発酵と腐敗の違いとは？
実は発酵も腐敗も微生物の働き、ということでは一緒です。
人間に有益で役立つ微生物が働いたら「発酵」。
有害な微生物が働いたら「腐敗」です。